対米証券投資は米国内で発行されて売買されている株式や債券への資金流入状況を把握するための経済指標となります。
統計の期間は月次報告で毎月15日に前々月分の統計指標が財務省により発表されます。
調査月から2ヶ月も後に発表されるということで一見マーケットに材料は織り込み済みとなりそうですが、予想値に対してサプライズとなれば為替レートを大きく動かすこともあります。
対米証券投資の指標値は売り越し額か買い越し額で発表されます。
たとえば2009年1月の対米証券投資の指標値は以下でした。
[ネット長期フロー]-430億USD
[ネットフロー合計]-1489億USD
マイナス値ということは売り越しということです。
売り越しということは米国の株式や債券が売られて資金が国外に流出していることを意味し、ドル売りの材料となります。
逆に買い越しの場合は、海外投資家が米国の有価証券を買っているということなのでドル高の材料となります。
米国はご存知の通り巨額の貿易赤字を抱えていますが、対米証券投資の買い越し額により貿易赤字の穴埋めをしているので、売り越しが続くと米国にとって深刻なダメージとなりかねません。
よって米国が景気後退しているときはこの指標値が売り越しの額が減っていっているかどうかなどを注視しておく必要があります。
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